「頭痛」
更年期に関連する頭痛として代表的な症状に「緊張型頭痛」と「片頭痛」のふたつがあります。
「緊張型頭痛」は、頭全体がきつく締めつけられるような痛みで、首や肩のこり、目の疲れ、ストレスなどによって起こることもあります。
「片頭痛」は、突然、頭の片側がズキズキと脈打つような痛み、光や音に敏感になったり吐き気をともなうこともあるようです。
原因
「緊張型頭痛」は、疲労や長時間同じ姿勢でいることによる、血流の低下で、女性には多くみられます。閉経後に症状が変わらない、または悪化したと訴える女性が多いですが、エストロゲンの影響については未だ不明な点も多いです。
「片頭痛」は、特定のアルコール・カフェインの摂取、睡眠不足と並んで、エストロゲンの減少が明らかな誘因の1つと考えられています。はっきりとは解明されていませんが、頭蓋骨内の血管が広がり炎症を起こしたためと考えられています。月経に伴う片頭痛も月経時・黄体期のエストロゲンの低下で説明されています。
対処法/セルフケア
「緊張型頭痛」は、蒸しタオルなどで首、肩を温めたり、ストレッチする事が効果的です。
右手を頭の左側に添えて、ゆっくりと右側に倒す。反対側も同じように5~10回行う。両手を組んで頭の上に伸ばして伸びをするのも効果的です。長時間、同じ姿勢での作業などをしないようにしましょう。
「片頭痛」は温めたり、ストレッチやマッサージは厳禁です!
冷たいタオルなどを痛むところに当てると、血管が収縮して痛みの軽減に役立ちます。頭痛の最中に身体を動かすと痛みが増し、光や騒音でさらに痛みが増す時があるのでできるだけ、お部屋を暗くするか、アイピローなどで光を遮って静かにして、横になりましょう。

食品
片頭痛に効果的な食品:マグネシウムやビタミンB2を多く含む食品
マグネシウムは種実類、魚介類、海藻類、豆類などに多く含まれる。
ビタミンB2は豚レバー、うなぎ、卵、納豆、乳製品、葉菜類などに多く含まれる。
マグネシウムって嬉しい効果がいっぱい!
「マグネシウムは一言でいうと、代謝をスムーズにしてくれる達人」と言われています。
代謝とは、食べ物から取り入れたブドウ糖を細胞の中でエネルギーに変える事。細胞にマグネシウムがあると、このブドウ糖をどんどん取り込んでくれて、エネルギーに変換してくれるんです。マグネシウムが不足しているとブドウ糖が余ってしまいます。余ったブドウ糖は中性脂肪になって体内に蓄えられて、肥満の原因になってしまうんです。さらにマグネシウムは、すでに溜まった中性脂肪の分解も促してくれるので、内臓脂肪が減少し、スリムになるのです。そして、便秘の改善にも役立つ事も分かってきました。マグネシウムは水分とくっつきやすい性質を持っているので、腸の中で水分を引き込み便を柔らかくして排出も促してくれるのです。代謝アップと便秘の改善でウエストのスッキリ効果が期待できそうです!
1日に1食だけマグネシウムを多く含んだ食材を使ったメニューにすると、健康的に身体がスッキリしてきます!
緊張型頭痛に効果的な食品:クエン酸やビタミンB1を多く含む食品
クエン酸はレモン、みかんなどの柑橘類、梅干しなどに多く含まれる。
ビタミンB1は玄米、豚肉、モロヘイヤなどに多く含まれる。
アロマテラピー
片頭痛に効果的な精油:ラベンダー、ローズマリー
緊張型頭痛に効果的な精油:カモミール、ベルガモット
ハーブティーにしたり、アロマスプレーを作ってマスクやまくらにスプレーしたり、リンパマッサージをするときにアロマオイルとして使ったり色々な活用方法があります。

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最後に
この時期にはさまざまな症状が現れるために、そのすべてが更年期によるものと決めつけてしまいがちです。じつは別の病気だったということもありますから、からだや心の不調を感じたら、まず更年期によるものかどうかを確認することが大切です。
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