「不安感・イライラ感」
「やたらにイライラするようになった」、「ちょっとしたことで涙が出たり、くよくよ考えてしまう」、「いつも何となく憂うつで、先のことが不安」……。そんなイライラや不安感は、気持ちを明るくする作用もある女性ホルモンが減ってくることで起こるとも考えられ、更年期の多くの女性が悩まされる症状です。
うつ病などの精神科領域の疾患でも現れますが、更年期の女性はそういう自分を自覚しているというところに違いがあります。
原因
女性ホルモンは、脳の視床下部からの指令により卵巣から分泌されますが、卵巣の機能が衰えると、脳が「ホルモンを出せ」と指令を出しても分泌されず、視床下部・下垂体の機能に変調を来します。
視床下部はさまざまなホルモンの分泌や、精神活動なども司る自律神経のコントロールセンンターなので、この変調が律神経症状をはじめ精神神経症状などを引き起こします。また、この時期独自の女性の心理特性や環境的な要因も大きいと考えられています。更年期の症状は非常に多彩で、日によって症状がコロコロ変わったり、いくつもの症状が重なって起こったりしますが、原因はすべて同じです。
対処法/セルフケア
更年期の精神症状に対しては、ウォーキングやヨガなどの有酸素運動や、アロマセラピーなどによる心のリラクゼーションが有効であるという報告があります。さらに自律神経のバランスを整える事を心がけましょう。
リンパマッサージは自律神経を整えてリラックス効果もあるので、とても有効的です。
また、女性ホルモンの低下による健康障害を、サプリメントや健康食品で補う方法もあります。
食品
ビタミンEにはホルモンの分泌を整えて老化を防ぐ作用があります。ホルモンバランスの乱れによって生じるのぼせや顔の火照り、発汗、イライラなどの精神不調などの症状を緩和させる作用があります。また血行を良くする働きもあり、頭痛、肩こり、冷え性などにも有効です。ビタミンEが多く含まれる食品には、かぼちゃ、赤ピーマン、アーモンドなどがあります。
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アロマテラピー
イライラした時に効果的な精油:ラベンダー、カモミール
不安な時に効果的な精油:オレンジスイート、サイプレス、ジュニパーベリー
不安感が強い時はアロマバスがおすすめです!バスタブに精油を1~3滴ほど入れてよくかき混ぜてゆっくりと香りを楽しみながら入浴しましょう。オイルが表面に浮いてきたらその都度、かき混ぜて下さい。
直接、バスタブに入れたくない時は洗面器にお湯をはり、オイルを落とせば浴室に香りが広がり芳香浴になります。
ハーブティーにしたり、アロマスプレーを作ってマスクやまくらにスプレーしたり、リンパマッサージをするときにアロマオイルとして使ったり色々な活用方法があります。
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最後に
この時期にはさまざまな症状が現れるために、そのすべてが更年期によるものと決めつけてしまいがちです。じつは別の病気だったということもありますから、からだや心の不調を感じたら、まず更年期によるものかどうかを確認することが大切です。
そして、ひとりで悩まずに家族や友人などに話を聞いてもらうだけでも症状が緩和される事もあります。家族や友人にはなしづらければ、婦人科などを受診してください。
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